はじめに:「屋根勾配」ってなに?
前回の記録では、14畳の小屋裏収納を付けることになったところまで書きました。
▶ 前の記録:【記録No.15】一条工務店の小屋裏収納、14畳で約60万円!平屋を7坪広げるよりお得だった話
一条のアイキューブで、平屋の設計を進めていた我が家。そこで「屋根勾配」という言葉を耳にしました。……ちょっと意味不明。。
屋根勾配とは、屋根の傾きのこと。一条では、この傾きを変えられるらしいです。
アイキューブでは、傾きを変えるのは有料オプションになります。
「寸」は、屋根の傾きの単位
屋根の傾きは「寸(3cm)」で表します。
- 1.5寸勾配:水平に10進むと、1.5寸上がる
- 3.5寸勾配:水平に10進むと、3.5寸上がる
数字が大きいほど、屋根は急になります。
1.5寸と3.5寸、どれくらい違う?
どれくらいの違いになるのか、表にしてみました。
| 水平の距離 | 1.5寸の高さ | 3.5寸の高さ | 高さの差 |
|---|---|---|---|
| 1m | 0.15m | 0.35m | 0.20m |
| 2m | 0.30m | 0.70m | 0.40m |
| 3m | 0.45m | 1.05m | 0.60m |
| 4m | 0.60m | 1.40m | 0.80m |
| 5m | 0.75m | 1.75m | 1.00m |
| 6m | 0.90m | 2.10m | 1.20m |
| 7m | 1.05m | 2.45m | 1.40m |
| 8m | 1.20m | 2.80m | 1.60m |
太陽光パネルを最大限載せると、屋根の奥行きはだいたい6〜8mくらいになると思われます。
アイキューブは1.5寸勾配が標準。3.5寸にすると、8m地点では1.6mも高さに差が出ます。
角度が違うと、雪の落ち方と冬の発電が変わる
角度にすると、1.5寸は約8.5°、3.5寸は約19.3°。
単純に、雪が落ちる角度が違います。角度がゆるいと、屋根の雪はなかなか落ちず、太陽光パネルが雪に覆われたままになりがち。つまり、冬の発電量が変わってきます。
▶ 関連記事:一条工務店 北海道では3.5寸屋根勾配、出来ないかも?(発電量の比較)
どこでも3.5寸にできるわけではない
ただし、どこでも屋根の勾配を上げられるわけではないので要注意です!
屋根の先に、3m以上の空き地が必要
屋根が下がっていく先に、3m以上の空き地がないと、3.5寸勾配にはできません。
屋根の雪が勢いよく飛んでいって、ご近所トラブルにならないようにするためだそうです。
我が家は200坪の土地を買っていたので、ここは問題なし。土地に余裕を持たせておいてよかった、と思った瞬間でした。
商品によって、無料か有料かが違う
| 商品 | 3.5寸勾配への変更 |
|---|---|
| グランスマート | 無料 |
| アイスマート | 無料 |
| アイキューブ | 有料(我が家は約79万円) |
| アイスマイル・アイスマイル+ | 有料 |
アイスマートやグランスマートなら無料で勾配をつけられるらしいです。ただし、無料の商品でも土地の条件によってはできないので、要確認です。
▶ 関連記事:一条工務店 北海道仕様を考えたグレードの選び方
我が家は3.5寸に。約79万円は元が取れる?
土地に余裕がある人は、迷わず3.5寸勾配!
というわけで、我が家は3.5寸勾配を選びました。
ちなみに、料金は約79万円。。
高い。確かに高い。。でも、これからずっと発電してくれることを考えると……。
元が取れるまで、何年かかる?
気になるので、計算してみました。このサイトの「3.5寸屋根勾配」の記事で使っている発電量の目安(10kW・南向き)をもとにしています。
| 1.5寸勾配 | 3.5寸勾配 | |
|---|---|---|
| 年間発電量の目安 | 約9,466kWh | 約10,290kWh |
| 差 | ― | 年に約820kWh多い |
この差を電気代に換算すると、こうなります。
| 電気の単価 | 1年でお得になる額 | 約79万円を回収するまで |
|---|---|---|
| 30円/kWh | 約2.5万円 | 約32年 |
| 40円/kWh | 約3.3万円 | 約24年 |
正直、発電量だけで元を取るには、20年以上かかる計算です。
それでも3.5寸にした理由
それでも、我が家は3.5寸にしてよかったと思っています。
- 雪が多い地域ほど差が大きい:1.5寸だと、雪が多いところでは屋根に雪がほぼ間違いなく積もっていく。冬に発電できない期間が長いほど、3.5寸との差は広がります
- 屋根の雪下ろしの心配が減る:雪が自然に落ちてくれれば、屋根に上る危険な作業をしなくて済む
- 小屋裏収納が広くとれる:屋根が高くなるぶん、小屋裏の空間にも余裕が出ます
- 電気代は上がり続けている:電気の単価が上がれば、回収までの年数は短くなります
雪があまり積もらない地域なら
逆に、雪があまり積もらない地域なら、79万円をかけて3.5寸にする必要はないかもしれません。
自分の地域の積雪量と、土地の広さ、予算を見て判断するのがおすすめです。
まとめ:記録No.16で起きたこと
- 屋根勾配は屋根の傾きのこと。アイキューブの標準は1.5寸
- 3.5寸にすると、奥行き8m地点で1.6m高くなり、雪が落ちやすくなる
- 3.5寸にするには、屋根の先に3m以上の空き地が必要
- アイキューブでは有料で、我が家は約79万円
- 発電量だけで元を取るには20年以上。それでも雪の多い地域なら選ぶ価値あり
次の記録では、さらに家づくりを進めていったところを書いていきます。
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